脇汗をかく一番の理由は「体温調節」です。しかし、人前で話をするときや大事な試験を受けるときに緊張して脇汗が止まらないことがあります。

 

緊張すると脇汗が止まらなくなる人にとって、脇汗は少しでも早く解決したい悩みのひとつですよね。

 

さらに、緊張したときにかく脇汗はクサいと思いませんか?

 

ただでさえ緊張しているのに、そこに脇汗と臭い。脇汗をかきたくない!でも、緊張すると脇汗が異常に出る、流れる!

 

この脇汗、何とかしてよーって方に緊張すると脇汗がでる原因と、対策を紹介します。

緊張による脇汗の原因は?

ところで、どうして人は緊張すると脇汗をかいてしまうのでしょうか?

 

人が汗をかく理由は冒頭でもお伝えしたとおり「体温調節」です。体内の細胞や器官を効率よく働かせるためには、体温を36度前後に保つのがもっともよいとされています。

 

なので、運動や夏の暑さで体内に熱がこもりすぎると「体温を下げて!」と脳が命令を出します。そこで登場するのが汗。

 

汗をかくことで熱を逃がして体温のバランスを保っているのです。これを「温熱性発汗」といいます。

 

そして、緊張から出る汗を「精神性発汗」と言います。

 

温熱性発汗は体温を下げることが役目ですが、緊張して汗が出る精神性発汗は、脳か興奮することで自律神経の一部である交感神経が活発になるからだといわれています。

 

さらに、交感神経は緊張以外にも興奮・不安・精神的ストレス・恐怖など精神的刺激を与える神経。

 

そして、精神性発汗が厄介なのは、「また汗が出ると困るな」、「また失敗するのではないか」などという「予期不安」という汗を予想してしまう心理が働くからです。

 

汗をかけばかくほどさらに不安がつのり、より多くの汗が出るという悪循環をつくってしまうのです。

緊張してかく脇汗は臭い!?

緊張してかく精神性発汗の特徴は、手のひらや足の裏、脇など局所的に汗をかくことです。

 

汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類があり、この2には臭いに大きな違いがあります。

 

エクリン腺はカラダ全体に分布していて、ここから出る汗の99%は水分なので、サラサラして臭いもほとんどありません

 

一方、アポクリン腺は脇の下や乳首、耳の外側、陰部など体の一部に分布し、毛穴と出口を共有している大きな汗腺です。

 

アポクリン腺から分泌される汗には、脂肪や尿素、アンモニアなどが多く含まれており、ワキガのような独特の臭いを放ちます。

 

そして、精神性発汗はエクリン汗腺からの汗が主だと考えられています。「えっ?エクリン腺の汗ならニオイはないんじゃないの?」って思いますよね。

 

エクリン腺の99%は水分ですが、残りの1%にミネラル(塩分)が含まれています。このミネラルがベタベタとした「汗臭い」ニオイを発生させます。

 

ワキガのような強烈な臭いではありませんが、「なんか汗臭いなー」というのはこれが原因です。

 

緊張時にはアポクリン汗腺からの汗も多くなるという説もあります。

精神性発汗を抑える方法

精神性発汗は自律神経の交感神経の興奮によって指令が伝わります。自律神経が不安定な状態にあると、些細なことで緊張状態になりやすく交感神経が過剰になりやすいのです。

 

精神性発汗を抑えるためには自律神経を整えておくことが大切です。それには「お風呂」と「睡眠」が最適です。

お風呂で自律神経を整える

お風呂の時間は、一日の中でもっとも副交感神経が優位になる時。そこで効果的なお風呂の温度やお風呂に入るタイミングなどを紹介します。

 

まず、お風呂の温度は38~40度くらいのややぬる目の温度が効果的。熱いお湯は逆に交感神経を高めてしまいます。もちろんこの温度は目安。あなたが「気持ちいい~」と感じる温度にしましょう。

 

そして、お風呂に入るタイミングは「食後1時間以上」で「寝る1時間くらい前」というのが効果的。

 

食後すぐのお風呂は体に負担になります。また、お風呂から出て1時間以内に眠りにつけば、睡眠中の副交感神経が高まります。

質の良い睡眠で自律神経を整える

お風呂とならんで、睡眠中は副交感神経がもっともはたらく貴重な時間。しかし寝る時間や寝る前の過ごし方によっては、副交感神経がリラックスせず、眠りも浅く、体の回復も十分ではありません。

 

自律神経を整えるには本来のリズムに合わせることがもっとも大切。少しずつでも早寝早起きに変えていきましょう。

 

睡眠の質を上げる6つの方法
1.寝る前に心地よい温度のお風呂に。(シャワーはNG!交感神経を高めてしまいます)

2.寝る前に少しのお酒を飲みましょう。(飲み過ぎは逆効果)

3.少しずつ寝る時間を早めましょう。(毎日5分づつでもOK)

4.起きる時間も少しずつ早くしましょう。早寝の習慣を助けます。

5.蛍光灯の明かりではなく、間接照明で気分もゆったりと。

6.テレビ・パソコン・ゲームは交感神経を刺激します。好きな音楽やアロマでリラックスしましょう。
 

緊張して出る脇汗は気にしない!

自律神経を整えることが大事なことはわかって頂けたと思いますが、精神性発汗は緊張・興奮・不安・精神的ストレス・恐怖など、生きていく上でこれらのことを避けては通れません。

 

しかも、精神性発汗は顕在意識ではなく、潜在意識の影響も大きく関係しています。ですので、簡単に治るものではありません。

 

新潟経済社会リサーチセンターの調査によると、実に8割以上の人が緊張する結果が出ています。つまり、日本人の8割以上が緊張しやすい体質なのです。

なので、緊張して脇汗が出るのはあなただけではありません!友達だって、同僚だって、上司だって、女優だって、アイドルだって、緊張するのです。そして、脇汗をかくのです。

 

みんな同じなんです。そう思うと気分が楽になりませんか?