自分のワキガの臭いがよくわからない・・・。実は、ワキガの人でも自分の臭いに気づかない人も少なくありません。
ネットで検索しても「すっぱい臭い」とか「すえた臭い」など、ワキガの匂いの種類がヒットしますが、どれも抽象的な表現がされています。
自分のニオイはワキガなのか?それとも、ワキガとは違う匂いなのか?気になりますよね。人間にも個人差があるようにワキガ臭にも個人差があります。
そこでワキガの臭いの特徴や種類、ワキガの臭いを抑える方法まで紹介しています。
ワキガの臭いをイメージすることは難しい
そもそもワキガの臭いを言葉で表現すること自体が難しいのです。なぜなら、ニオイは目に見えないから。
たとえば、色鉛筆の「赤色」や「青色」は言葉でハッキリと表現できますし、ピンク色の桜と言われたときに、黒色の桜を想像する人はいませんよね。
音でたとえてみても「ド」という音を聞いて「ファ」を想像する人は、かなり音感が悪いです。
では「ニオイ」についてはどうでしょうか?
「すえたニオイ」と聞いて色鉛筆や音のように、すべての人がハッキリと嗅覚的に想像できるでしょうか?
ある人は食べ物が腐って酸っぱくなるイメージを想像するかもしれないし、別な人は湿った雑巾を思い浮かべるかもしれません。
さらに、腐った食べ物も人によって想像する食べ物は違うはずです。
つまりニオイの表現は色鉛筆の「赤」や音の「ド」ように明確な言葉がありません。すべて「~のような」という抽象的な表現しかできないのです。
したがって、私たちがニオイを表現するときには、過去に嗅いだことのあるニオイ体験に基づいて表現しているのです。ニオイは色や音と違い、非常に個人差があるものなのです。
さらに掘り下げると、同じニオイでも不快と感じる人と、心地よいと感じる人がいます。香水がよい例です。自分では心地よい香りと思っても、他人は不快と感じることもあるのです。
ですから、ワキガの臭いも人それぞれ違いますし、表現方法も変わってきます。ただ、一ついえることは、ワキガの臭いは明らかに普通の汗のニオイとは違います。
そこで、ワキガの臭いと普通の汗の臭い、いわゆる「汗臭さ」の違いを掘り下げてみましょう。
ワキガの臭いの種類・特徴
上記でもお伝えした通り、ワキガの臭いを表現することは難しいですが、一般的にワキガの臭いは以下のように表現されています。
・スパイスのようなにおい
・生乾きの雑巾のようなにおい
・鉛筆の芯のにおい
・玉ねぎのにおい
これらがワキガ臭を表現するときによく使われる言葉です。どれも心地良い匂いではありませんが、共通している点があります。それが「鼻に抜ける臭い」ということ。
鼻に抜けるというのは、ワキガ臭の刺激を鼻の奥で感じることです。どの表現方法も「モワッとした」臭いではなく「ツン」とした臭いが特徴です。
人間の脳は心地よい匂いにはリラックスしますが、不快な臭いに関しては、ストレスを感じて吐き気をもよおしたりします。
これは人間に備わった防御反応の一つで、危険から身を回避しようとする行為の一つでもあるのです。
また、ワキガ臭とワキガとは違う匂いの差は「汗が出る汗腺が違う」ことなんです。ワキガは「アポクリン腺」という汗腺から出る汗が原因で、ワキガではない臭いつまり、汗臭さは「エクリン腺」から出る汗が関係しています。
画像のようにアポクリン腺とエクリン腺から出る汗は、成分がそれぞれ異なります。エクリン腺から出る汗の99%は水分なので、臭がほとんどないのが特徴です。
一方、アポクリン腺から出る汗には、たんぱく質や脂質、糖質、アンモニアなどが含まれていて、皮膚にいる常在菌が分解するときに強い臭いを発するのが特徴です。
ワキガの臭いをやっつける!臭い対策法!
脇汗をかくことでワキガ臭が発生することは知っていると思います。つまり、「汗をかかないこと」これが出来れば、ワキガ臭はなくなります。
しかし、汗をかくことは体にとってとても大切なことで、汗をかかないことは物理的には不可能です。
アイドルだって、女優さんだって、ジャニーズだって汗はかきますからね。
では、どうすればいいのか?ほどんどの人がデオドラント剤やワキガ専用のケア商品を使うと思います。
これは間違いではありませんが、大事なことを忘れています。これを気を付ければワキガ臭もかなり軽減することが可能。
それが「衣類」です。
海水浴場やプールなど、水着になる場所で体臭やワキガ臭が強い人はあまりいませんよね。正確には体臭やワキガ臭が強い人はいます。
でも、臭いがあまり気にならない理由は「衣類を着用していない」からです。実は、体臭やワキガ臭が感じられるのは、衣類に蓄積された「汗・菌・ニオイ」が原因なのです。
たとえば、夏場はTシャツを着ることが多いと思います。Tシャツは肘から先に衣類がありませんよね。実際は肘から先も汗をかいているのにさほど臭くありません。衣類がないからなんです。
極端な話、ワキガ臭は体ではなく「衣類」から出るということです。
衣類の臭いを簡単に防ぐ3つの対策
ここからは具体的な衣類の臭い対策について3つ紹介します。
臭いが蓄積される衣類臭の対策
一生懸命に脇の臭いケアをすることも大切ですが、衣類さえ臭いわなければ、他人に気づかれる可能性は低くなります。
では、どうすればいいのか?一番簡単で、効果的な方法が「着替える」ことです。着替えた後、再び衣類が汗を吸い、菌が繁殖するまでは臭いはしません。
しかし、一日に何度も着替えることは大変ですよね。そんなときは、衣類を臭わないようにしておくスプレーなどを使うと便利で効果的です。
汗対策とニオイ菌対策
ワキガ臭の原因は「汗」です。つまり、臭いの原因を減らすことができればワキガ臭も必然的に軽減されます。
この簡単な方法が「出た汗は拭く」こと。汗が衣類に付着して、それが蓄積されることでワキガ臭が発生します。出た汗を拭くことは単純ですが、とても効果が大きいのですよ。
あと、ニオイ菌対策も重要です。ニオイ菌は湿度が低いと活発に活動しません。逆に衣類に包まれている脇の下は高温多湿でニオイ菌にとっては格好の場所。
では、高温多湿の脇の下をどのようにすれば湿度の低い環境にできるのか?ということですが、その方法として「クーラーの効いた環境」がおすすめです。
クーラーの除湿効果により多少、汗と臭いが出てもクーラーの中で汗が引き、衣類が乾燥され湿度が低下すれば、衣類の臭いの発生は抑えることができます。
でも、常にクーラーがある環境とは限りません。そんなときは、汗をこまめに拭く、こまめに着替えることをしてください。
朝、臭いをリセットする対策
衣類、汗、ニオイ菌対策をお伝えしましたが最後に、体臭・ワキガケアポイントを紹介します。それが朝、シャワーを浴びて臭いをリセットすることです。
私たちは寝ているときもコップ1杯の汗をかきます。汗をかいたまま出勤するのと、シャワーを浴びて出勤するのとでは、数時間後には雲泥の差が出ます。
ワキガは本人にとっては恥ずかしく、深い悩みでもあります。しかし、ワキガ専用のケア商品を使いながら、汗を小まめに拭くことと、衣類の臭いをケアすることで、ワキガの悩みは軽減させましょう!